ドリルチャック Q&A

ユキワ精工 ドリルチャック

ドリルチャック、キーレスドリルチャックの仕様について


Q1
ドリルチャック、キーレスチャック、マルチキーレスチャックの違いは何ですか?
A1
弊社では機能別に大きく分けると4種類のドリルチャックを製造・販売しております。

ドリルチャックQ&A   キーレスドリルチャックQ&A   マルチチャックQ&A   マルチキーレスドリルチャックQ&A
ドリルチャック   キーレス
ドリルチャック
  マルチチャック   マルチキーレス
ドリルチャック
工作機械用            
電気・エアドリル用         電気ドリル・エアドリル用
ハンドル式         ハンドル式      
            軽量型   軽量型
約300型番
 
約40型番
 
約30型番
 
約400型番
ドリルチャック
一般的なドリルチャックで、チャックハンドルを使って工具を締め付けます。
キーレスドリルチャック
チャックハンドルのいらない手締め式のドリルチャックです。クイックチェンジで工具が交換できることが特徴です。
マルチチャック
チャックハンドルを使って工具を締め付けるタイプのドリルチャックで、電動ドリル、エアドリル向けに開発された軽量型のドリルチャックです。
マルチキーレスドリルチャック
電動ドリル、充電式ドリルに使用されるチャックハンドルのいらない手締め式のドリルチャックです。

Q2
テーパ型とネジ型では何が違うのですか?
A2
テーパ型、ネジ型とは、ドリルチャックを相手側のスピンドルに取り付ける際の取付方法です。工作機械にはテーパ型、電気ドリル・エアドリルにはネジ型で取り付けられるのが一般的です。またエアドリルには通常はネジ型が使用されますが、テーパ型ドリルチャックが使用されることもあります。
  • テーパ型ドリルチャック
    テーパ型とは、チャックの取り付けが円錐形の形状になっているもので、相手スピンドルに打ち込んで使用します。テーパの場合、面圧で互いが密着し保持されます。テーパには、ジャコブステーパ、モールステーパなどがあり、日本や米国ではジャコブステーパが主流で、欧州ではモールステーパが主流となります。
  • ネジ型ドリルチャック
    ネジ型は、相手側のスピンドルとの取付ネジサイズは一般的に3/8-24UNFまたは1/2-20UNFとなります。

Q3
ドリルチャックの振れ精度はどのくらいですか?
A2
  • JIS規格ドリルチャック
    工作機械用、携帯電気ドリル用ドリルチャックのJIS規格の振れ精度については、以下のように定められています。

種類 記号 円周振れ
工作機械用 テーパ式 普通型 MG 0.08mm以下
E 0.20mm以下
携帯電気ドリル用 テーパ式 普通型 E 0.20mm以下
軽量型 EL
ネジ式 ELB

  • MG級とは、マシングレードの意味でJISに規格される工作機械用の振れ精度等級を表します。
  • 振れ精度の測定位置はJISにて規定されており、13MGの場合は本体頭部より110mm先端にて0.08mmとなっています。
  • E級とは、Electric=電気ドリルの意味で、携帯電動ドリル用の振れ精度等級を表します。
  • 規格が改訂する以前にはMS級という等級があり、0.04mmでしたが、現在は廃止されました。当社の関連会社のエムエス工業の社名は、このMS級に由来しています。

  • 海外規格ドリルチャック
    海外においても各国の工業規格が存在しておりましたが、現在はISO規格へ統一されつつあります。

Q4
ドリルチャックの構造・仕組みはどのようになっていますか?
A4
ドリルチャックの構造は、本体、3本のツメ、ナット、カバーの4部品が基本の部品となります。これは、ドリルチャック、マルチチャック、マルチキーレスドリルチャックで若干の部品形状の違いがありますが、基本的には同じ仕組みです。カバーを回転させることでナットが回転し、3本のツメを押し上げ、本体の3つの穴に沿ってツメが上昇し、工具を掴む構造です。尚、右の写真につきましては、スライトボールベアリングを内蔵したボールベアリング・ドリルチャックです。JIS規格の(標準の)ドリルチャックには、ボールベアリングは組み込まれません。
ドリルチャック,Drill Chuck,ボールベアリング・ドリルチャック

Q5
型式にELが付いているものと付いていないものは何が違うのですか?
A5
ドリルチャックの型式の“EL”が付いているものは、軽量型タイプのドリルチャックになります。元々は電動工具用として開発された軽量型ドリルチャックで、Electric Lightを意味します。本体は1サイズ小さいサイズを使って本体を軽量化していますので、チャックハンドル(チャックキー)も1サイズ小さいサイズを使用しますのでご注意ください。

Q6
製品型式の記号は、区別する際の基準になりますか?
A5
ドリルチャックの型式の記号につきましては、代表的なものに以下のような意味があります。
  • 振れ精度に関する記号
    ドリルチャックの振れ精度に関わる記号につきましては、日本工業規格JIS4634で定める精度等級で以下の2つがあります。

 MG  MGとはマシングレードを意味し、工作機械用ドリルチャック向けとして使用されるドリルチャックに付く記号です。芯振れ精度は0.08mm以下です。
E Eとは、元々Electric= 電動工具を意味し、携帯用電気ドリル用ドリルチャック向けとして定義されていましたが、現在は工作機械用としてもあります。芯振れ精度は0.2mm以下です。

  • 形状・機能に関する記号
    ドリルチャックの形状・機能に関わる記号につきましては、以下のように区別しています。

 L  軽量(Light)タイプで、表示のツカミ能力を持っていますが、チャック本体は1サイズ小さい設計のドリルチャックです。携帯用ドリル用ドリルチャックのみのタイプで、工作機械用としてはこの型式はありません。
 LL  更に軽量タイプで、表示のツカミ能力を持っていますが、チャック本体は2サイズ小さい設計のドリルチャックです。弊社のドリルチャックでは、16LL(16LL: 16mm掴めるが、本体サイズは10mm)だけです。
F
外径カバーにフルート(FLUTE)形状の加工が施してあるドリルチャックに使われる記号です。海外向け仕様として使用されております。
ドリルチャック
D 特定顧客向けの特殊サイズドリルチャックを標準化したものです。図番がDKSから始まったことからD4やD5という型式になっています。
J J8という型式が該当します。最大ツカミ能力が8mmで、取り付け部はジャコブステーパNo.1になっています。米国向けのドリルチャックとしてよく使用される型式です。
M M8という型式が該当します。最大ツカミ能力が8mmで、取り付け部はモールステーパNo.1になっています。こちらは欧州向けのドリルチャックとしてよく使用される型式です。

Q7
ドリルチャックの取り付け側に“JT6”とありますが、これは何ですか?
A7
JTとはジャコブステーパという規格です。また後ろの数字は該当するサイズになります。ジャコブステーパ6番の場合は、6JT、JT6あるいはJT.No.6とか表現されますが、どれも同じものです。また、工作機械用として使用される13mmドリルチャックは、国内ではジャコブステーパ6番(6JT, JT6, JT.No.6)が一般的であり、このジャコブステーパ6番(6JT, JT6, JT.No.6)を2番半と呼ぶこともあります。

Q8
テーパのJT2SとJT2の違いは何ですか?
A8
JT2Sは、ジャコブステーパ2番のショートタイプを意味します。テーパ角度はJT2と同じですが、テーパ長さがJT2よりも若干短くなっています。テーパの長さが短いだけですので、JT2Sのドリルチャックは、JT2アーバへの取り付けは可能です。一般的には、日本国内ではJT2Sが標準的に使用され、米国ではJT2が標準的に使用されています。

Q9
φ10の工具を掴みたい場合にはどのチャックが適当ですか?
A9
ドリルチャックは出来るだけ最大径に近い把握径で掴む方が、安定して工具を把握することが出来ます。従いましてφ10を把握するためには、ドリルチャックの場合は最大径10mmで、振れ精度が良い10MGをお勧めします。

Q10
インパクトドライバでドリルチャックを使うことができますか?
A10
電動工具メーカ、または作業工具メーカより六角ビット付きのドリルチャックやマルチキーレスチャックが販売されています。これをお求めいただければ、インパクトドライバでドリルチャックまたはキーレスドリルチャックを使用することは可能です。ただ、インパクトドライバでは大きなトルクがかかるため、工具が喰い付いてチャックから外せなくなることもありますので、ご使用の際にはご注意ください。

Q11
ドリルチャックにB4634という刻印がありますが、これは何ですか?
A11
B4634という刻印は、ドリルチャックのJIS規格番号です。JIS規格については、以前は規格番号B6001として工作機械用ドリルチャック、規格番号B4634として携帯電気ドリル用ドリルチャックと規格が分かれておりましたが、平成10年にJIS規格の見直しがなされた際に工作機械用と携帯電気ドリル用が規格番号B4634ドリルチャックとして統一されました。この平成10年の見直しの以前に製造されたドリルチャックは、規格番号B6001が刻印されています。また当時の認証番号5675も刻印もされているドリルチャックもあるかと思います。現在はJIS認可団体のJQAにより定期的に審査を受けており、現在の弊社の認証番号はJQ0308005となっています。

Q12
JIS規格製品は、他のチャックと何が違うのですか?
A12
ドリルチャックは、JIS規格のサイズとして5, 6.5, 10, 13, 16、軽量型では6.5EL,10EL, 13ELが規定されています。各社ともにこのJIS規格の寸法、振れ精度規格に沿ってドリルチャックの製造を行っております。また弊社は、規格に示されている以外のサイズにつきましてもJISにて規定されている振れ精度規格に準じて社内検査規格を設けて製造を行っています。かつてはJIS認可を受けるドリルチャック製造会社も多くありましたが、現在の新JIS表示許可の認証を受けているドリルチャック製造会社は、弊社1社だけです。弊社は外部からの定期的な審査を受け製造を行っていますので、安心してご使用いただけるドリルチャックを製造・販売致します。

ドリルチャックのJIS規格 B4634の詳細につきましては、日本工業標準調査会のサイトにて詳細を確認できます。「JIS規格番号からJISを検索」の検索入力欄に B4634 と入力すると表示されます。
URL: http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html

Q13
製品図面のCADデータ(DXFファイル)は入手できますか?
A13
ドリルチャック、キーレスドリルチャックの標準型番につきましては、外観形状データのダウンロードが可能です。サイト内のダウンロードページから入手が可能ですので、こちらよりお願い致します。尚、ユーザー登録が必要になりますのでご了解ください。

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