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コレットチャック

コレットチャックについて

コレットチャックについて

ユキワ精工 コレットチャック

コレットチャックは、加工時にワークを固定する、あるいは切削工具を固定するための消耗工具です。工作機械や搬送機の部品の一部で、その機械に組み込まれて使用されます。コレットとチャックユニットで構成されており、ワークはチャックユニットに組み込まれたコレットが開閉することで、ワークの着脱と固定を行います。

ツーリング用コレット,コレットチャック
ツーリング用コレット,コレットチャック

コレットチャックは、サイズ、把握方法や把握力など対象ワークにより多種多様で、コレットチャックのトップページの写真をみていただけるとお判りになるようにさまざまな形状のコレットチャックがあり、幅広い用途でワークまたは切削工具の固定に使用されています。チャックと聞くとスクロールチャックをイメージされる方が多いと思いますが、スクロールチャックは3つあるいは4つの爪でワークを掴むのに対し、コレットチャックは、コレットの割り数によりワークを包み込むように把握しますので、1点にかかる圧力が少なく済むため、圧力が分散しワークの把握部分全体を傷付けずに強力に固定することが出来ます。

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コレットの形状と各部の名称

コレットの各部の名称や胴径部を呼び寸法とした各部の寸法は、静止型(S形)コレットは8~50 の14 種、引き型(D形)コレットは、5~50 の16 種がJIS B6141-1973 で規定され、押し型やその他の特殊形状も概略これに準じますが、この規格に沿ったコレットは少なく、JIS B6141-1973 は廃止されています。

静止型 (S形,Stationary)


静止型 (S形,Stationary),コレットチャック


引き型 (D形,Draw Back)


引き型 (D形,Draw Back),コレットチャック


テーパの角度


テーパ部の角度は、両角で表わします。混同しないように、両角か片角かを付記して示していただくと判りやすいです。


テーパの角度,コレットチャック

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コレットの芯振れ精度

ユキワ精工の規格では、コレットの芯振れ精度を下表の等級に区分して、厳密な検査方法によって行っております。ご注文時には振れ精度の等級をご指示ください。


外径把握 丸口径

静止型 (S形,Stationary),コレットチャック

外径把握 四角,六角口径

引き型 (D形,Draw Back),コレットチャック

内張りコレット

テーパの角度,コレットチャック

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コレットの寿命

コレットの寿命にはさまざまな要因があります。設計段階で前もって推定することは困難ですが、当社はコレット専門メーカーの永年の蓄積を活かすことにより、コレットの寿命では他で製作したものと大きく差が出ます。コレットチャックの寿命には二つあります。


疲労
開閉の繰り返しにより、腰の部分が疲労し破壊します。破壊しなくてもスプリング性がなくなり、自由状態の開きが無くなることを「へたる」といいます。疲労破壊するか、へたりによって使用不能になるまでの開閉の回数で表わし、疲労寿命と呼びます。弊社では、永年の経験と技術の蓄積により、疲労寿命が最大になる独自の熱処理を施しています。


磨耗
テーパ部あるいは口径部等が磨耗し、把握精度の低下が許容限度を越え、使用不能になるもので、これを磨耗寿命と呼びます。使用不能になるまでの稼動時間で表わしますが、その値は使用条件で大きく左右されます。


以上、二つの寿命のうち、疲労寿命は、自由状態の開きがコレットの形状に比較して極端に大きい等を除いて、設計段階である疲労限度以内に設定できるため、通常は磨耗寿命で左右されます。ただし、ワークや工具が衝突したためにコレットが破壊するのは寿命に含めていません。

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特殊対応について

ユキワ精工は、コレットチャックの専門メーカーとして50年以上永年にわたりコレットチャックの製造を行っております。

多角形の外径把握の口径
コレットは丸材を把握するケースが多いですが、多角形の外径を把握することも出来ます。(この場合はスリ割り数や位置を変える必要があります。)


静止型 (S形,Stationary),コレットチャック


口径の滑り止め対策
ワークと接触する口径部にスベリ止めの追加工を施した仕様もあります。


引き型 (D形,Draw Back),コレットチャック


口径の磨耗耗対策
大量生産用としてコレットの口径に超硬チップを付けた仕様もあります。


ツーリング用コレット,コレットチャック
ツーリング用コレット,コレットチャック


防塵対策
コレットのスリ割り部、窓へ防塵シールを施し、防塵対策をすることも出来ます。


ツーリング用コレット,コレットチャック
ツーリング用コレット,コレットチャック

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ご注文について

初回ご注文時
コレットチャック、コレットチャックユニットに関しましては、お客様の仕様を確認させていただき、納入仕様書を取り交わした後の製作となります。 仕様、価格、納期につきまして、お打ち合わせさせていただきますので、弊社営業所までお問い合わせください。


リピートご注文時
既に製作実績がある、または製作図面があるコレットチャック、コレットチャックユニットに関しましては、納入仕様書の取り交わしを行わずに製作可能です。価格、納期につきましては、弊社営業所までお問い合わせください。

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