ドリルチャック Q&A

ユキワ精工 ドリルチャック

トラブル対処について


Q1
ドリルチャックをスピンドルから外すにはどのようにしたらよいですか?
A1
ドリルチャックまたはキーレスドリルチャックが、「スピンドルのアーバに喰い付いて外れない」というお問い合わせをよくいただきます。このスピンドルからドリルチャックを抜く作業は、ドリルチャックの種類と相手機械の種類により異なります。ドリルチャックまたはキーレスドリルチャックをアーバと一緒に弊社へ送付いただければ、弊社工場にて対応させていただきますので、お近くの工具店様または弊社営業所までお問い合わせください。また、お客様自身で作業を行われる際には、以下のような要領で作業してください。尚、怪我をされないよう、また機械を傷めないよう安全に十分に注意しながら作業を行ってくださいますようお願い致します。

ドリルチャックをスピンドルから外す方法
  • ドリルチャック(テーパ型)、キーレスドリルチャックの場合、ドリルチャックまたはキーレスドリルチャックとスピンドル側テーパの隙間にクサビ型の治具(出来るだけ幅広なテーパのドライバー)などを打ち込んで、少しずつ密着から外すようにしてみてください。危険な作業になりますので安全には十分に注意しながら作業を行ってくださいますようお願い致します。
ドリルチャックをスピンドルから外す方法

  • ネジ式ドリルチャックの場合
    Q2 ドリルチャックを交換したいのですが、どのようにしたらよいですか? をご参照ください。

Q2
ドリルチャックを交換したいのですが、どのようにしたらよいですか?
A2
ご使用の電気ドリルまたはエアドリルのドリルチャック・マルチキーレスドリルチャックを交換する方法ですが、特に電気ドリルの場合には、チャックの内部から止めネジでスピンドルへ固定されていることがあります。まず、ドリルチャックの3本のツメを開いてチャックの中心内部からドリルチャックとドリル本体を固定している止めネジを外します。この止めネジは、使用中の正回転で緩まないように左ネジになっていますので、ネジは時計周りに回すと緩みます。次にドリルチャックをドリル本体から外します。このドリルチャックの本体ネジは右ネジですので、反時計周りに回すと緩みます。また、ドリルチャックの外径を掴んでまわしても緩まない場合には、ドリルチャックのツメを出して3本のツメでL型六角レンチの一方を掴み、この六角レンチをまわしてドリルチャックのネジを緩める方法もあります。この際、ドリル本体を固定しないと空回りしてしまいますので、何らかの形でドリル本体を固定し、十分に注意して作業を行ってください。また、新しいドリルチャックを取り付けるときには、上記の逆の手順にて取り付けを行ってください。ドリルチャック本体のネジサイズは、大きく分けて3/8-24UNFと1/2-20UNFの2種類があります。適合するサイズの取り付けネジを持ったドリルチャックと交換するようにしてください。尚、電気ドリル・エアドリルの型式により、固定の仕方が異なりますので、詳しく知りたい場合には電動工具メーカ様へお問い合わせいただくことをお勧めします。

Q3
ドリルチャックを分解して修理することは出来ますか?
A3
ドリルチャックは、部品を圧入して組み付けています。このため、分解する作業は危険を伴いますので、お客様ご自身での分解はおやめくだいますようお願い致します。精度が悪くなったなどの理由で、弊社への返却修理をすることも可能ですが、部品交換、修理費用や送料を加味しますと新規に購入された場合が安価になる場合もあります。

Q4
ドリルチャックがスピンドルから脱落してしまいます。どのようにしたらよいですか?
A4
相手側がテーパスピンドルの場合、ドリルチャック・キーレスチャックは、テーパ同士の面圧にて密着しています。このテーパ同士の密着が十分で無いときに脱落することになります。ゴミ等が付着している場合が考えられますので、ドリルチャック・キーレスチャックのテーパとスピンドルのテーパを綺麗なウェスなどで拭いてください。拭き終わったらテーパ同士を嵌め込みます。この際には3本のツメは完全に引っ込めた状態で、本体端面を木製ハンマーかプラスチックハンマーで下から軽く打ち込んで下さい。尚、チャックを傷つけることがありますので、鉄ハンマーで叩く事はやめてください。また、テーパにサビや細かいキズが多くある場合に、テーパ同士の十分な密着が出来ずにチャックが脱落することがあります。ドリルチャック・キーレスチャック側のテーパのキズは弊社へお送りいただければ簡単な修正を行うこともできます。尚、費用や送料を加味しますと新規に購入された場合が安価になる場合もあります。

Q5
スピンドルへの正しく取り付けるにはどのようにしたらよいですか?
A5
ドリルチャックのスピンドル(アーバ)への取り付けは、取扱説明書の「取り付け方法」に従い、しっかり取り付けて下さい。取り付けが不充分だと外れて、事故やケガをする恐れがあります。
  • ドリルチャック(テーパ型)の場合
テーパ部に付着している油や、ゴミを完全にふき取って下さい。
チャックの3本のツメを本体より出ないように引っ込ませて下さい。
相手のスピンドル又はアーバのテーパ部も、完全にふき取って下さい。
テーパ部にキズを付けないようにチャックを差し込み、本体端面を木ハンマーで、スリップや脱落しないよう打ち込んで下さい。
  • キーレスドリルチャック(テーパ型)の場合
テーパ部に付着している油や、ゴミを完全にふき取って下さい。
軟鋼棒をチャックの中の端面に当てて軽くくわえます。
相手のスピンドル又はアーバのテーパ部も、完全にふき取って下さい。
テーパ部にキズを付けないようにチャックを差し込み、軟鋼棒の先端をハンマーで、スリップや脱落しないよう打ち込んで下さい。この際に絶対にツメ、スリーブをたたかないで下さい。
  • ドリルチャック(ネジ型)の場合<
チャックの3本のツメを本体より出ないように引っ込ませて下さい。
スピンドルのネジ部にしっかりとネジ込んでください。尚、正逆転仕様の場合には、ドリルチャックの3本のツメで六角レンチをくわえてハンマーで叩き、増し締めする必要があります。
チャック端面がスピンドル端面に当たっていることを確認してください。
皿ネジで固定するタイプの場合、チャックの内部からネジを入れしっかり固定してください。この際、ネジは逆ネジになっていることがあります。

Q6
ドリルチャックのツメの開閉が出来なくなりました。どのようにしたらよいですか?
A6
  • ドリルチャックの場合
    「ドリルチャックのツメの開閉が出来なくなった」とお問い合わせをいただくことがよくあります。このお問い合わせで一番多い原因としては、チャックに向けてエアブローを行った際にドリルチャックの内部に切粉が入り込んでしまい、いわゆるガジってしまいツメが開閉しないということがあります。この場合、綿棒などでドリルチャックの内部を清掃していただくか、本体を木製ハンマーかプラスチックハンマーで軽く叩いて、内部に入り込んだ切粉を取り除くようにしてください。この際には製品を傷つけないよう十分に気を付けて作業を行ってください。
  • キーレスドリルチャックの場合
    キーレスドリルチャックのツメの開閉が出来なくなった原因としては、把握している工具がツメに喰いついてしまい、ツメが開閉できなくなるというケースがみられます。または把握している工具の端面がチャックの底に喰いついてしまうというケースもあります。この場合、部品交換を行い分解修理することが可能ですので、お近くの工具店様または弊社営業所までお問い合わせください。

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